【こころに残る言葉】「人の幸せを願い,人の不幸を悲しむ」
人の幸せを願い,人の不幸を悲しむことのできる人だ。
それがいちばん人間にとってだいじなことなんだからね
この前,「
それでも前向きな生き方を」の中で発した,
「自分より苦しんでいる人に対して,自分はなにができるか」という問いに対して,
ふと,答えとして浮かんだのが,この言葉でした。
『ドラえもん』てんとう虫コミックス第25巻所収,「のび太の結婚前夜」という話の中の一節です。
しずちゃんと出来杉くんのあまりの仲のよさに,
将来ほんとうににしずちゃんと結婚できるか心配になったのび太は,
タイムマシンを使って未来へ様子を見に行きます。
ところが日にちを1日間違えて,結婚式の前夜に着いてしまいます。
「透明マント」を使ってこっそり,しずちゃんの様子をのぞくと,なんだか浮かない顔。
お父さんにおやすみのあいさつをするしずちゃん。
マリッジブルーに陥って「パパ,あたしおよめに行くのやめる!!」
というしずちゃんに向かって,お父さんは話します。
「君からは贈り物をたくさんもらった。
最初の贈り物は,きみが生まれてきてくれたことだ
(中略)
それからの日々,楽しかった日,みちたりた日々の思い出こそ
きみからの最高のおくり物だったんだよ」と。
(ここの場面だけでもう,ぼくの涙腺はかなり…うぅ,グズッ。)
そしてその後に,やさしく続けます。
「のび太くんを選んだきみの判断は正しかったと思うよ。あの青年は…(以下,冒頭の引用)」と。
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