2004年04月26日

【ことば】エスパー魔美より

【ことば】エスパー魔美より


『エスパー魔実』小学館コロコロ文庫版第3巻,「高畑くんの災難の巻」より


「人生がたった一本の道で,それをとおれねばおしまいという…
 けっしてそんなものではないことをわかってくれるとおもいます。」


天鳥くんというテストの点数に必死な子がいて,
その子を心配した魔実ちゃんがいまは天国にいる天鳥くんのお父さんに会って,
そのお父さんが言う言葉です。

前後の文脈がないとなんのことやら,という印象かもしれませんが…
う〜ん,うまく説明できない。
でも,

でも,とにかく,泣けるんです,この「高畑くんの災難の巻」は。


いや,万人が泣けるものかどうかはわかりませんが,
少なくともぼくはこの話を読んでるとじわ〜っと来てしまう。

自分を重ねてしまうんですね,天鳥くんに。

優等生で生きてきて,必死に受験勉強をして,挙げ句の果てに挫折した自分。
そんな自分に,上の言葉はすごく滲みる。
「あぁそうだよな,自分だって,まだまだ大丈夫だよな。だって道はけっして一本じゃないもんね」って。

う〜んうまく言い表せませんが…


他にもぼくは藤子作品が大好きで,ドラえもんなんかは全巻持ってたりします(^^;)。
藤子・F・不二雄さんの,なんというか,「物事をやさしく,あたたかく見るまなざし」というのかなぁ,
そういうところに,すごく惹かれて,藤子作品が好きです。


中でもこのエスパー魔実の第3巻


エスパー魔美 (3)

はいちばんのお気に入りです。
上述の「高畑くんの災難の巻」もいいですが,
「地下道おじさんの巻」や「エスパークリスマスの巻」,「雪の降る街をの巻」などなど,
読み終えて心がじんわりあたたかくなる作品がたくさん収録されているので。

もし「無人島に持っていきたい1冊」を訊かれたら,ぼくはこの『エスパー魔実第3巻』を選ぶと思います(^^;)。


というわけで,なんだかまとまらない記事ですが,こんなところで。
Posted by gandhi at 11:06│Comments(0)TrackBack(0)記事編集心に残る言葉

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