2004年04月22日

生命科学の現在・パート6(2)関水和久さん

生命科学の現在・パート6(2)関水和久さん■生命科学の現在・パート6(2)関水和久さん

 「生命科学の現在・パート6」第2回,今回の講師は,東京大学薬学部発生細胞化学教室教授,関水和久さん。

 教室に到着するなり「キミたちさぁ,薬学部が6年制になることについてどう思う?」と雑談を始めるなど,
とてもフランクな人だった。話もおもしろかった!



●研究とは?

 最初の方の話は,「研究とは何か」「いい研究者になるには」といった一般論のお話。

・自分の興味に合うものを選ぶと,長保ちする。
 進振りや院試は,いまは重要に思えるかもしれないが,実はそうたいしたことはない。
 自分の中にやりたいことを持ち続けることが大事。

・それよりも,〈どういう先生を選ぶか〉が決定的に重要である。
彼氏彼女を選ぶがごとく,先生を選べ。
彼氏彼女はとっかえがきくが,先生は一度選んだらとっかえがきかない。(…(^^;))

・「研究か健康か」と問われて「研究」と答えるのが研究者という人種。

などなど,いろいろと示唆に富むお話だった。


 「研究を取るか健康を取るか」の問い,自分だったら「研究!」と答えられるだろうか…。
漠然と「研究者になりたい」という夢を抱いているけど,果たして…。などどけっこうグサッと来た。
(まぁ,研究室に入ってみないとそんなことはわからないし,全然焦る必要もないのだと思ったが。)

 「先生選びは重要」は去年のゼミの講師の方々もしきりに言っておられたので,
あぁ,やっぱりそうなんだなぁ,と思った。
「この人だ!!」と思えるような出会いがあるといいのだが。
それには自分でアンテナを張らないとダメだよなぁ。


●自身の研究について

 後半は,ご自身の研究について話してくれた。

 関水さんは実は「ゲノム創薬研究所」というベンチャー企業の取締役だそうである。
数年前に国立大学の教授の兼業が文科省の認可制になったそうだが,まだまだそういう教授は珍しいとのこと。

 企業を作るメリットは,
「製薬企業から共同研究という形でお金を出してもらえる」というところにあるらしい。
ベンチャー自体で儲けようとか,そういう感じではないらしい。

 あと,黄色ブドウ球菌のDNAポリメラーゼを促進するS-IIというタンパク質が云々,の話は,
正直あまりよくわからなかった。ぼくの方の知識不足。

 ただそのS-IIというタンパク質を1mg精製するのに,マウス1000匹と3ヵ月もの時間が必要,と聞いて,
研究の地道な部分の大変さはよくわかった(つもりになった)。


●研究室見学

生命科学の現在・パート6(2)黒川さん

 最後は助手の黒川さんという方に,研究室を案内していただいた。

 この黒川さんという方も,ざっくばらんにいろんなことを話してくれて,とてもおもしろかった。

 研究室では学生さんたちが急がしそうに動き回っていて(時間はもう夜の8時頃になっていたと思う),「あぁ,これが研究室なんだなぁ」と思い,早く専門に進みたい,との思いを強くした。

生命科学の現在・パート6(2)研究室の様子

 以上,今回もたのしかった!!


【参考】

東京大学薬学部発生細胞化学教室

NIKKE NET:「ゲノム創薬研究所、カイコで抗生物質の効き目判定」

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