2004年06月22日

駒場のオススメ講義・教官(1)磯崎行雄

オススメ教官(1)磯崎行雄
■駒場のオススメ講義・教官(1)磯崎行雄

誰を最初に紹介するか迷ったのですが,
書けたものから紹介していくことにしました。

1人目は,磯崎行雄さん。

この人の講義は,去年(2003年度)の夏学期にとりました。
「惑星地球科学2」という講義でした。

「感動的だった」とか,「激しくおもしろかった」とかいうわけではないのですが,
なんとなく,好きだったなぁ,この人。

今では絶滅危惧的な「スライド」(パワーポイントではなく!)を使って,
いろんな地質学の写真を見せてくれながら,
地球のダイナミックな動きについて講義してくれました。

「プルーム」とか,「付加帯」とか,いまでもけっこう講義の内容を憶えてるなぁ。
興味を持って聴いていた証拠ですね。

(そうそう,なんとなく好きだったのは,
彼から「科学的なものの見方・考え方がしっかりしている」という雰囲気を感じたからかもしれません。)

また磯崎先生はコテコテの関西人で,
時折混ざる味わい深いギャグも,ぼくの好みでした(^^;)。

そうそう,テストも傑作でした。
問題文,2行(^^;)。
問題用紙も配らず,黒板に書くだけ。
(1)講義で触れた,「地球史7大事件」を全て挙げよ
(2)その中で,どれがいちばん重要だと思うか,自分の考えを書け


ちなみに7大事件は

〔1〕45.5億年前 微惑星の衝突付加によって地球の基本的構造ができた
〔2〕40億年前  プレートテクトニクスの開始,生命の誕生
〔3〕27億年前  強い地球磁場の発生と酸素発生形光合成生物の浅海への進出
〔4〕19億年前  はじめての超大陸の形成
〔5〕5.5〜7.5億年前 海水のマントルへの注入開始,太平洋スーパープルームの誕生
〔6〕2.5億年前  古生代と中生代の境界での生物大量絶滅
〔7〕500万年前〜現在 人類の誕生と科学のはじまり

です。

(2)はぼくは〔1〕を選んで,
「なぜなら,これがなければ以後の地球の変遷もありえなかったからである」
と書きました。
(余談ですが,〔7〕の「科学のはじまり」はあまりにも人間中心的過ぎる偏った見方だとと思います)

そしたら「優」をくれました。ごちそうさまでした(^^;)。
(まぁ優をくれたのは,毎回出されるリアクションペーパーのミニ課題も含めてのことだったとは思うのですが)

磯崎行雄先生,逆評定では「鬼」などと書かれていますが,ぼくは好きだなぁ。

ぼくが生物好きではなくて,地学好きあったら,きっとこの人に師事していたことでしょう。

オススメです,磯崎先生。


【講義で使う教科書】

『生命と地球の歴史』

著者:丸山茂徳・磯崎行雄
発行:岩波書店
価格:¥780-

直接講義では使いませんが,テスト前の復習用に。
値段も安いのがうれしい(^^;)。


【参考サイト】

東京大学研究者データベース:磯崎行雄

東京大学教養学部 宇宙地球部会 磯崎行雄

Job Job World:なるほど (地学研究者・磯崎 行雄さん)


【この連載について】

連載の主旨

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この記事へのコメント
ガンジーさんはじめまして。何かおもしろそうなものはないかと学術&芸術
カテゴリの最新記事をボーっと眺めていたら、たまたま"駒場"という文字が
目に付いたので来てみました。
東大の方のブログなのですね。実は僕は今年大学に入学した一年生なのですが、
受験で東大に落ちて現在は某私立大学に通っています。
東大の事や鬱病の事など、とても興味深く読ませてもらいました。
これからもちょくちょく見に来ようと思うので、どうぞよろしく。
Posted by ひろいち at 2004年06月23日 00:08
ひろいちさん,はじめまして。コメントありがとうございます(^^)。

>東大の事や鬱病の事など、とても興味深く読ませてもらいました。

おぉ,そうですか。書き手として,とてもありがたいオコトバ。
価値のある情報を提供できたことをうれしく思います。

>これからもちょくちょく見に来ようと思うので、どうぞよろしく。

はい,こちらこそどうぞよろしくお願いします(^^)。
Posted by ガンジー at 2004年06月23日 13:49