2005年03月31日

【家族の肖像】シゲルさんとハツエさん

シゲルさんとハツエさんシゲルさんとハツエさんは,たいへん仲がよい。



母方の祖父母の家に行ってきました。
おばーちゃんは,もうボケてしまって,
いまは老人ホームで暮らしています。

おじーちゃんも,
数年前に軽い血管障害で,
足が不自由になりました。

生きるということは,なかなかにたいへんです。

今日は久しぶりに
おばーちゃんに会いに行ってきました。

ぼくたちの顔を険しい顔でじっと見つめて,
時々思い出したように笑う彼女は,
とても純粋で,とてもかわいらしく,罪というものがありません。
人はある地点を過ぎると,老いるに従って子どもに還っていくのだと思います。
もちろんそれは完全ではなく,ある種の不可逆性を伴っているのですが。


おやつのゼリーをおじーちゃんに食べさせてもらって,
嫌がることもなくおいしそうに食べていました。
今日はとてもゴキゲンでした。

なんだか,ぼくは泣きそうになってしまいました。
でも,必死にガマンしました。

だってそうでしょう?
みんなが,泣きたいのを必死にこらえて精一杯の笑顔で笑っているのに,
自分だけおいおいと泣いてしまったら,
それは野暮を通り越して,失敬というものです。

生きていくのは,なかなかにたいへんです。
この世はとかく不条理であり,
やりたくない仕事や,望まない立場,
知らなかった方が幸せだった事実,作らない方がよかった関係,
そんなものがいっぱい,絡みついてきます。

時々,なにもかも嫌になります。

どうしてこんなことになってしまったんだ???
こんなはずじゃなかったのに。

そう思うことも,しばしば。


でもそれでも人は生きていくし,
少なくともたのしく生きるためには,
少しでも自分の人生をよくする努力をすべきなのでしょう。

いまのぼくには,
〈親しい人の死〉という痛みに耐える自信がありませんが,
そんな痛みはこれから生きていく限り何度でもやって来るし,
生きていく限り,乗り越えなければいけないのだと思います。


転んだら,また起き上がればいいだけの話です。
7回転んだら,7回起き上がればいい。
起き上がり小法師のように。

何度でも転ぶだろうけど,でも何度でも起き上がるから,
どうか安心して見ていてください。

あなたの汚れない笑顔に誓います。


夏になったら,また会いに行くよ,おばーちゃん。
それまで元気でね。
Posted by gandhi at 23:53│Comments(0)TrackBack(0)記事編集心の底

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