2005年02月10日

友,遠方より来る。亦た嬉しからず哉

■友,遠方より来る。亦た嬉しからず哉

昨日は心身ともになんだか調子が良くなかった。

準引きこもり生活が4日目に突入,
食事以外は外に出ない生活。
その間,会話した人は片手で余るくらい。

こんな生活をしていれば調子がわるくなってくるのは当たり前なのだが,
どうしても,学校がないと出不精になってしまうのだ。

ビデオを借りてくるとか,誰かに電話するとか,散歩するとか,
なんかすればいいのだが,どうもどれも気乗りがしない。
気分転換が下手くそなのである。
そうして,どんどん精神が煮詰まっていく。

そんなわけで,昨夜も部屋でひとり,
孤独感と,体の芯からまとわりついてくるような疲労感に耐えながら
鬱々としていたのだ。

そんな時,一通のコメント通知が飛び込んできた。
開いてみるとそこには,古い友人の名前があった。
とても懐かしい名前。

そして,想いがあふれた,という感じの,とても長文のコメント。
いや,コメントと言うより,それはもはや「手紙」だった。

読んでいて,心がじわ〜とあったかくなった。
うるうる来てしまった。

友,遠方より来る。亦た嬉しからず哉。
(調べたら原文とはちょっと違ったが,気にしない)

東京に出てきた,最初の年のことを思い出していた。
ぼくが大学に入学して上京してきて,3ヶ月でうつ病になったのは,
このサイトで何度も触れている通りである。

失望と怒りと悲しみを渦巻かせながら,
自分の心が折れてしまいそうになるのを必死で押しとどめていたあの頃。

歯を食いしばって,必死に自分の中の何かを守ろうとしていたあの頃。

なにをあんなに,必死になっていたのだろうか。
今思い返せば,馬鹿だなぁ,とも思い,
しかしその必死さが,とてもいじましくもあり。

当時のぼくは,たのゼミにも馴染めず??なんとなく当時のたのゼミは,
教師(になる人)の党派性が強い組織に見えたのである。
ぼくはもっと,学校とか関係なく〈楽しい知〉をたのしめる組織が作りたかった。

いや,それはちょっと嘘で,
たぶん,あの時は,自分で組織が作りたかったのだ。
野心,でしたね,あれはきっと。青かった。


あの時ぼくが心から「仲間」と呼べるのは,君だけだった。

ぼくの調子がどうもおかしい,と知って,
君が本気で心配してくれたことを,今でも忘れない。


ハルキ,今度,ゆっくりお酒でも飲みましょう。
Posted by gandhi at 09:13│Comments(0)TrackBack(0)記事編集そのほか雑記

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