2005年01月28日

【こころに残る言葉】「人の幸せを願い,人の不幸を悲しむ」

【こころに残る言葉】「人の幸せを願い,人の不幸を悲しむ」

人の幸せを願い,人の不幸を悲しむことのできる人だ。
それがいちばん人間にとってだいじなことなんだからね


この前,「それでも前向きな生き方を」の中で発した,
「自分より苦しんでいる人に対して,自分はなにができるか」という問いに対して,
ふと,答えとして浮かんだのが,この言葉でした。



『ドラえもん』てんとう虫コミックス第25巻所収,「のび太の結婚前夜」という話の中の一節です。


しずちゃんと出来杉くんのあまりの仲のよさに,
将来ほんとうににしずちゃんと結婚できるか心配になったのび太は,
タイムマシンを使って未来へ様子を見に行きます。

ところが日にちを1日間違えて,結婚式の前夜に着いてしまいます。
「透明マント」を使ってこっそり,しずちゃんの様子をのぞくと,なんだか浮かない顔。
お父さんにおやすみのあいさつをするしずちゃん。

マリッジブルーに陥って「パパ,あたしおよめに行くのやめる!!」
というしずちゃんに向かって,お父さんは話します。
「君からは贈り物をたくさんもらった。
最初の贈り物は,きみが生まれてきてくれたことだ
(中略)
それからの日々,楽しかった日,みちたりた日々の思い出こそ
きみからの最高のおくり物だったんだよ」と。
(ここの場面だけでもう,ぼくの涙腺はかなり…うぅ,グズッ。)

そしてその後に,やさしく続けます。
「のび太くんを選んだきみの判断は正しかったと思うよ。あの青年は…(以下,冒頭の引用)」と。
ここで言われてることは,1つの価値観に過ぎません。
でもぼくは藤子さんの価値観に共感するし,
彼の「世界を見る,限りなく優しい眼差し」に憧れます。


もちろん,ぼくが悲しもうがなにしようが,
苦しい人の苦しみは消えないし,悲しい人の悲しみは癒えません。

自分でも,なんとも甘っちょろいことをほざいているなぁ,と思います。

でも,もし中年のオジサンになっても,おじいさんになっても,
それでも,この言葉をまだ言っていられたなら,
きっと本物でしょう。

言っていたい,言っていられたらいいな,と思います。
それも堂々と,なんの恥じらいもなく。


さてさて,ぼくはそんな「ステキおじ(い)さん」に,なれるでしょうか。
20年後,50年後の,実験結果をお楽しみに…。


【参考】
「のび太の結婚前夜」は,他にも文庫版などにも収録されています。


ドラえもん (のび太〓しずか編)


【参考記事】
エスパー魔実
Posted by gandhi at 13:52│Comments(2)TrackBack(0)記事編集心に残る言葉

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この記事へのコメント
ぼくはよく他人にバカにされるけど,『ドラえもん』でよく涙腺刺激される人です(^^;)。この言葉を見た刹那に「あ,これはのび太の結婚前夜でのしずちゃんのパパのセリフだ」とわかってしまった(^^;)。あのパパのセリフには,ぼくもやられました。藤子・F・不二雄さんは,幼稚園の頃からぼくのリスペクトの対象でした。8歳の時にファンレターを書いたほどです(^^;)。
Posted by 航海士 at 2005年01月29日 05:35
おぉ,航海士さん,どうもです!
読んでいただいていたとは…光栄です(^^)。
「刹那」という表現に,思わず笑ってしまいました(^^;)。
ドラえもん,やられますよね〜。ぼくは絶対にバカになんてしませんよ!
ドラえもんは,間違いなく,涙腺刺激マンガです。
Posted by 考古学者 ガンジー at 2005年01月29日 10:06