2005年01月20日

それでも前向きな生き方を

■それでも前向きな生き方を
(1/24 追記しました)

先日書いた「うつ病通院日記 〜 躁転の兆し?」という記事に
誠天調書というところから,「釈迦に説法」というトラックバックをもらった。

一瞬,中傷記事かと思った。
どうしてこんな悪意がまき散らせるのか,と,正直,困惑した。
そしてトラックバックを削除すべきかどうか,迷った。

しかし,匿名によるコメントではなく,
自分のサイトで取りあげてトラックバックを送ってきている,という点で,
単なる中傷とは違うかもしれない,という気もした。

それで,信頼する知人に,相談してみた。
知人は,非常に前向きな提案をしてくれた(Kさん,ありがとうございました)。

そこで,今回いただいたトラックバックに対して,
2つの返信をしたいと思う。


●1.間違いなく,ぼくは恵まれている
ぼくは,自分が恵まれている,という自覚を持っています。
金銭的にも,社会的(人との出会い的)にも,です。

小学校の頃から塾に通い,私立の中高一貫校に通い,
東京での高い生活費と学費を出してもらって大学に通い,
うつ病になったら休学し,通院し…
そしてその間,常に誰かからあたたかく保護され,見守られ,励まされ…

ものすごく裕福な,ものすごく恵まれた人生を歩んできたことは,
間違いないです。
決して,そのことを忘れたことはありません。決して。

そして,親から,周囲から,社会から受けた恩・好意を,
将来的には,なんらかの形で,でもきちんと,還元していきたいと思っています。


●2.それでも前向きな生き方を

もうひとつは,
いただいたトラックバックをキッカケにして,
前々から考えていたことを書いてみたいと思います。

「自分よりつらい状況にいる人達に対して,ぼくはなにができるのか」
という問いについて,です。

結論から言ってしまいます。
おそらく,できることは,ほとんどない,とぼくは考えています。


たとえば,うつ病で苦しんでいる人に対して。

うつ病は,十分な休息をとり,適切な治療を受ければ,必ずよくなる病気です。

しかし,生きていくために,あるいは,家族を養っていくために,その必要な休息がとれない人,
そういう人がいることを,ぼくは知っています。
いま現在苦しんでおられる方も,知っています。

その人たちに対して,ぼくは,贈るべき言葉を見つけられません。
なにが言えるというのでしょうか。

「休めば治ります。休息してください」なんて,言えません。
だってその人は,休めないから,苦しんでいるのです。


そんな人たちに,いったいぼくはなにができるのでしょう。

わかったようなふりをして,上っ面だけの,優しい言葉をかけるの牢蔽韻任后
でもそれはなんか違う,それではダメだ,という気がするのです。

人はそんな簡単に,他人の苦しみなんか理解できないと思います。
究極的には,その人が感じている苦しみは,その人にしか,わからないと思うのです。

もちろん,ヒトには想像し,共感する能力というものがあります。
でもやっぱり,限界はある。


だから,結局,ぼくはパソコンに向かったまま,固まってしまうのです。
なにもできない自分の無力さを思い知らされながら。


でも。それでも,

ぼくの知っているその人たちは,
決してその苦しみを,人のせいにしたりしません。
世の中を恨んで,無闇に悪意をまき散らしたりなんか,しません。

苦しみながらも,精一杯,前向きに生きようとしています。

ぼくはそういう人たちに好感を覚えるし,
そういう人たちと,つきあっていたい。

そしてどうせ生きてるんだったら,
ぼくもそういう生き方をしたいと,思います。


自分の不幸を,何かのせいにすることは簡単です。
あれが悪い,これが悪い,社会が悪いのだと,なにかのせいにしていれば,
自分は傷付かない。


でも残念なことに,世の中は不公平です。
世界は,あなたを幸せにするために存在しているのではない。

でも,積極的に幸せを選び取るか,それとも積極的に不幸を選び取るかは,
自分で決められると思います。

前にも書いたことがありますが,
人間は,どうしたって,生まれた時代や,周囲の環境に束縛されます。

災害に見舞われたり,病気になったり,
戦争が起こったり,信じていた人に裏切られたり…

でもそれは,しょうがないことだと,
ほんとにほんとに残念なことだけど,しょうがないのだ,と思います。


それをしょうがないこととして受け入れて,
それでも生きていくこと,
少しでも前向きななにかを探して,生きていくこと。

そうすることでしか,人は幸せになれないのではないのでしょうか。

少なくともぼくは,そういう生き方をしていきたいと,考えています。


でもこれも結局は,〈強者の意見〉なのかもしれません。

この文章は,あなたの心に届くでしょうか…


【追記:参考記事】

カイパパ通信blog☆自閉症スペクタクル:脆い器に、鋭い感性

すべてが見え、すべてが聞こえるのは良いことではない。
気に障るようなことは、気づかずに通り過ぎるのがよい。

(引用の引用。元ソースはルシアス・アナエアス・セネカ


この記事を書いた後で,何人かの方から「時には無視することも必要だよ」と言われました。
心配してくださって,ありがとうございました。

今回は,自分の方にまだ余裕があったので,こうして対応しましたが,
基本的には,「自分の精神衛生」を最優先して,サイト運営していきたいと思います。

もう何度も何度も書いているように,
このブログを書いているのは,あくまで「自分がたのしむため」ですから,
やってて逆に疲れちゃうなんてなったら,意味ないですもんね。

そんなわけで,今日もボチボチ。

ーーーー+

しかしカイパパ通信blogの「最新Trackback」欄を見たら,
10件中3件がここからのトラックバックでありました。

軽く,ネットストーカー。

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【こころに残る言葉】「人の幸せを願い,人の不幸を悲しむ」 人の幸せを願い,人の不幸を悲しむことのできる人だ。 それがいちばん人間にとってだいじなことなんだからね この前,「それでも前向きな生き方を」の中で発した, 「自分より苦しんでいる人に対して,自.
【こころに残る言葉】「人の幸せを願い,人の不幸を悲しむ」【ガンジス川のほとり〜ガンジーblog】at 2005年01月28日 13:53
この記事へのコメント
ガンジーさんへ。
この重い記事にコメントをつけても良いですか?

以前にも書きましたが、私と子どもには、アスペルガー症候群という障碍があります。
ガンジーさんもご存知かもしれませんが、この障碍は大変理解しにくいもので、単に「すごくわがままな人」とか「なんか変な人」と思われがちなものです。周囲に理解されない場合、どれほど本人や家族が辛い思いをするかは言葉に尽くせません。

幸い、私も子どもも、いろんな面で大変恵まれています。良い主治医に出会え、主人の家族や学校の先生にも理解と支援をしてもらえるおかげで、比較的落ち着いて生活しています。私自身は、この障碍を「神様からのプレゼント」だと思っています。ちょっとやっかいなプレゼントなんですけど。

(続きます)
Posted by Sting at 2005年06月04日 11:26
障碍をおおっぴらにしていないため、事情を知らない人から驚くような攻撃を受けることがたまにあります。
「Stingさんは、楽そうでいいね。」
「優雅に本なんか読んじゃって(←障碍の本なんですが)。」
などなど。
でも、私も、相手の持つ苦しみを知らないわけだし、
たとえ知ったとしても肩代わりできるわけではないので…。
そんな時は、ただ、祈ります。
特別な宗教を信じているわけではありませんが、とにかく
(○○さんが心穏やかに暮らせますように。)
と。
そうやって、攻撃を受けたことによるイライラ感をまず放ちます。
悲しみも、苦しみも、自分で引き受けるしかないですね。
でも、時々荷物を降ろしてみましょうね。
Posted by Sting at 2005年06月04日 11:27
>Stingさん

長文のコメント,ありがとうございました。
世の中には,本当に無神経な人がいますよね。
たいして努力もしてないのに(努力してないから?)
人への文句や中傷しか言えない人や,
頑張る人をあざ笑うことしかできない人や。

ぼくはStingさんほど人間ができてないので、
そういう人を見るとぶん殴りたくなることも,しばしばです(^^;ゞ

でも,それをしても,始まらないんですよね。
怒りや憎しみでは,人を変えることはできないのですから。
それでも,わかる人は、わかってくれますし。

というわけで,今日もせいいっぱい楽しく過ごします!(^^)

ちなみに,誠天調書さんの記事はいま読んだら,
割と許せるようになっていました(^^;)。
Posted by ガンジー at 2005年06月05日 09:56
>ぼくはStingさんほど人間ができてないので、
そういう人を見るとぶん殴りたくなることも,しばしばです(^^;ゞ

なんの、なんの。私も時々心の中で他人をボコボコに叩きのめしています。人間、できておりません。
夫に愚痴ったりもしますし。
どこかで出さないとそれこそ「いい人」ぶっている自分に爆発してしまうんです。
でもね、なんだか昔よりカッとしなくなりました。嫌な人・苦手な人から学ぶことって大きいなと気づいたおかげかな。単に、年齢を重ねただけかもしれません。

Posted by Sting at 2005年06月06日 13:43
>Stingさん

そうですかー。そりゃそうですよね(^^;)
ぼくもあまりため込み過ぎないようにしたいです。
でも最近は,泣きたい時は割と素直に泣けます。よい傾向です。
Posted by ガンジー at 2005年06月07日 10:28