2004年12月02日

ぼくがうつ病体験を公開する理由

■ぼくがうつ病体験を公開する理由

「東大女セキララ人生」のユフィさんの記事,「うつのジレンマ」にトラックバック。

経験者、というか精神病院まで入ってしまったエキスパートとしては
いろんな方、うつ病の苦しさを知ってほしいし、病気の人の
相談にも乗りたい。
しかし、自分の経験をおしつけることはしたくない。
ジレンマです。
(中略)
ほんとうに限られてるけど、出来ることはしたい。
すごく難しいけど、しみじみとそう思う。


同じうつ病を患った者として,ユフィさんのお気持ちは,よくわかります(わかるつもり)。

ぼくも,うつ病の人がいたら,できるだけ力になりたいと思うし,
あんな苦しい思いをする人は,1人でも少ない方がいい,と強く思います。

ぼくが,うつ病体験や,通院の記録を書いたり,うつ病関連の本・サイトの紹介をするのは,
そういう問題意識に基づいています。


もちろん,半分は〈自分のため〉,というのもあります。
書くことで自分の体験を見つめ直し,自分の心を整理しているのです。

しかしもう半分は,やはり〈他の人のため〉だと思います。

決して,自分の不幸を“見せびらかし”たり,押し付けたりするために書いているわけではありません。

〈押し付けや見せびらかしになているかどうか〉は,
基本的には受け手の判断することですので,なんとも言えませんが,
少なくとも自分では,そう考えています。


「自分と同じことで苦しんでいる人がいる」という事実だけでも,ほんとうに辛い時,
心の支えになってくれることがありますし,
うつ病についての知識 ─ きちんと受診し,適切な治療・投薬を受けることで間違いなくよくなるということ ─ を伝えて行くのは,
価値があることだと思うからです。

だから,ぼくはこれからも,
「自分の体験したことを,見せびらかすわけではなく,かといって,いたずらに卑下するわけでもなく,
ただ淡々と伝えていけばいいのではないか」と考えています。

というわけですが,ユフィさん,いかがでしょうか?

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Posted by parker 万年筆 at 2014年05月08日 21:08